どのくらい変わるの?
実際に窓リフォームをした
住まいを検証!
実際に窓リフォームをしたお住まいを検証!
<Kさま邸の場合>
データで見る「窓」の断熱改修
サーモグラフィカメラを使ったリフォーム実証

お子さんの多いK様宅では、冬になるとみんなが集まるリビングは加湿器をフル稼働させていました。そのせいもあって窓は結露し、カーテンや窓枠までカビが発生して困っていました。そこで今回、窓の専門家「窓マイスター」へリフォームのご相談をいただきました。
千葉県松戸市 K様邸
- ・家族構成:ご主人、奥様、娘さん2名の4人 ペット猫4匹、犬1匹
- ・新築後15年経過
- ◎ペットのために南面のテラス囲いを設置するというペット愛好家
- ◎家族がリビングに集う事が多く、奥様は冬は寒く常に脚にかける毛布が手放せない状態
足元が寒く、冬になると足の関節が痛む - ◎朝は窓の結露がひどい状況
まずは住まいの断熱性のをチェック

まずは担当者が丁寧にヒアリングをした上で、実際に家の断熱がどのような状態なのかを「サーモグラフィカメラ」を使用して窓診断を行いました。
下の「窓診断報告書」のサーモグラフィ画像は、1階リビングの掃き出し窓を撮影した画像です。窓の上部(①)は暖房の影響で温度が高くなっていますが、青く見えている窓の下部(⑤)は、断熱が低く外気の影響を受けている様子を示してます。これは、いくら暖房をかけていても窓の下部から熱が逃げてしまっていることがわかります。
窓診断報告書(1階リビングの南側サンルームに通じる掃き出し窓)

エアコン24°C設定 外気温4.9°C


診断結果を受けた上での窓マイスターのご提案

シングルガラス(単板ガラス)によるコールドドラフト現象で床が冷たくなっており、上部との温度差ができていました。今回は出入りの多い場所との事も考慮して、断熱性の高いサッシへの交換をご提案。隣家が近く冬の日射も入りづらい状況のため、ガラスは高断熱が良いと判断しました。
窓の断熱リフォームの結果
今回、家全体の窓を診断した結果、1階リビングの南側サンルームに通じる掃き出し窓と、リビング東側の腰窓、2階のベランダに通じる子供部屋の南側の掃き出し窓を替えるリフォームを行うことになりました。

●1階リビングの南側サンルームに通じる掃き出し窓 外窓交換リプラス

お客様の声
11月の急に寒くなった時期にリフォームしたのですが、毎年困っていた結露は驚くほどなくなりました。複層ガラスなので、断熱性も高まっているのだと思います。
【窓のリフォーム前とリフォーム後のサーモグラフィ画像】

お客様の声
リフォーム前よりも床の表面温度は2℃上がり、さらにサーキューレターを使うことで4.4℃
も改善し、足元の冷えがなくなりました。また、窓の下部の表面温度は6.2℃改善し、 窓辺の冷気がなくなって、エアコンの設定温度も24℃から2℃下げ、エコになり快適です。
●1階東側 腰高窓 防音・断熱内窓インプラス

お客様の声
リビング全体が以前より数段暖かい感じです。サッシのカラーを明るい木目調にしたので部屋の温かみも増したのかもしれません。きっと夏は夏で、冷房の効きがよくなるのでしょうね。
●1階西側 腰高窓 防音・断熱内窓インプラス

お客様の声
ガラスルーバーは無理と思ってましたが、窓マイスターさんが “冬は開けないのなら把手を外して内窓を取り付けましょう”と提案いただき取り付ける事ができました。
●1階キッチン 小窓 ガラス交換

お客様の声
窓マイスターさんの提案でキッチンの窓は高断熱のペアガラスに交換しました。
●2階西側 腰高窓 防音・断熱内窓インプラス

お客様の声
2階の子供部屋は、ベランダに洗濯物を干すために毎日使う場所ですが、南面にもかかわらず、リビングと同じように結露していました。今回のリフォームでこちらも全く結露することがなくなりました。結露の水分と紫外線で床材まで傷んでいましたが、これからは心配ないですね。
温度測定装置

今回は特別に「ウェザーステーション(24時間(温度、湿度、CO2濃度)がWEB上で確認できるツール)を購入して温度変化も測定しました。
窓の断熱リフォーム後のお客さまの声
断熱窓のリプラスで、
朝の窓の結露がなくなり、
快適なすまいになりました
冬はひざ掛けが無いと耐えられませんでしたが、断熱性の高い窓にリフォーム後は足元が冷たくなくなりました。朝のひどかった窓の結露もなくなり窓リフォームをして大満足です。
窓を変えるだけでこんなに快適になるなら早くしたらよかったと思いました。次は子供部屋や寝室をリフォームしたいです。



- ◎無理だと思っていたガラスルーバーも、内窓を取り付けられて満足
- ◎ひざ掛けが無いと耐えられなかった冬の寒さも、リフォーム後は足元の冷たさが解消
- ◎朝のひどかった窓の結露がなくなって快適に
窓マイスター提案のまとめ
①外にテラス囲いのある南面のサッシは、コールドドラフト現象で床が冷たく上部と温度差がありました。出入りが多い事を考慮に入れ、リプラスの断熱性の高いサッシに交換しました。
②南面のサッシの他に、東面と西面の窓にインプラスの内窓を取付け、キッチンの窓はペアガラスに交換し、4箇所のリフォームをしました。
③リフォーム後、体感温度などは向上しましたが、足元の温度はまだ満足できるレベルではありませんでした。そこで、サーキュレーターを取付けてもらうと上部と足元の温度差がさらになくなり、エアコンの設定温度を1~2度下げられたそうです。
室温が上がったことで露点温度が上がり、室内が乾燥するため、加湿器を使用しました。暖かさが増し、さらに快適になったと言われました。
●ビフォー&アフターの計測データ
温度 (床からの高さ) |
リフォーム前 Before |
リフォーム後 After | |||
---|---|---|---|---|---|
①リフォームのみ | ②+サーキュレーター | ③+サーキュレーター +加湿器 |
|||
リビ ング |
上 2,000mm | 21.5℃ | 21.5℃ | 21.5℃ | 21.5℃ |
中 900mm | 20℃ | 20.5℃ | 20.5℃ | 20.5℃ | |
下 50mm | 13℃ | 15℃ | 18℃ | 18℃ | |
外気温 | 5℃ | 5℃ | 5℃ | 5℃ | |
相対湿度 | 50% | 45% | 40% | 65% | |
不快指数※2 | 肌寒い | 何も感じない | 何も感じない | 快適 | |
実感・感想 | 足元が寒く、リビングにいても、ヒーターと併用して、椅子の上では毛布をかけている | 少し快適になったが、足元は少し冷えるため、毛布などは時々使用する程度に減る | 温度が上昇するにしたがって、乾燥しがち | 少し蒸し熱く感じることもあるが、快適。湿度を上げることで掃出し窓の下に、曇る程度の結露は発生する | |
対策 | リフォーム前 | 窓リフォーム後 | サーキュレーター可動 | 加湿器可動 | |
エアコン設定温度 | 24℃ | 24℃ | 23℃ | 23℃ | |
ハロゲンヒーター | ○ | ー | ー | ー | |
椅子の毛布 | いつも | 時々 | たまに | ー |
リフォーム後にも少し工夫をすると
さらに快適になる事がわかりました
窓マイスターのコメント

当初、空気を拡散できれば良いと思い、机の上から天井に向かってサーキュレーターを可動させましたが、足元の温度変化がありませんでした。
次に、足ともに置いて真上に向けたら、1時間ほどで足元の空気の温度変化がみられました。
今回の実証実験で、足元の空気が拡散されることで、快適さがかなり上がることがわかりました。リフォーム後のイメージをユーザー目線で考えた場合、寒さを解消するためには、上記の様な対策が必要となることがわかりました。
引き続き、データをとりつつ、2月度の電気料金や季節ごとの状態を検証して行く予定です。